「厭離穢土」は「飛翔」に非ず。


敢えて、ピンぼけ。
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『東北学院大学 AERA』

『東北学院大学 AERA』(8月10日発売)で巻頭メッセージを書いています。
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# by suw_wakai | 2012-07-29 01:40

復興書店での販売

ようやく復興書店で拙著が販売されました。

http://fukkoshoten.com/?mode=srh&sort=n&keyword=%BC%E3%B9%E7

早くも『腦病院へまゐります。』単行本は売り切れましたが、その他は販売中です。

全部、毛筆サインと落款入りです。

定価よりも若干高く設定されていますが、送料分だと思われます。

売上金はすべて東日本大震災の復興に寄付されます。

よかったら御購入ください。

復興書店サイト= http://fukkoshoten.com/?tid=3&mode=f1
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# by suw_wakai | 2011-06-06 22:02

エッセイのお仕事

5月21日(土)河北新報・朝刊

「3・11 震災と作家たち」に 「じょうごっぱり」というタイトルで掲載されています。
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# by suw_wakai | 2011-05-25 00:10

書評のお仕事


3月19日(土)発売『週刊現代』

畑野智美著「国道沿いのファミレス」

大震災の状況をテレビで見て、泣いてばかりの中、書きました。
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# by suw_wakai | 2011-03-15 20:32

改名しました。

2010年10月1日をもって、

「若合春有」となりました。

もちろん、思うところあっての改名です。

これまで、「若合春侑」を読んでくださった方々に感謝します。

これからは、「若合春有」で書いて行きますので、よろしくお願いします。

第一弾の「若合春有」は、来週月曜日発売、『週刊現代』での書評『島尾敏雄日記』です。
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# by suw_wakai | 2010-10-05 22:18

3たびバハマへ

来週23日〜バハマへ行きます。
途中、ニューヨークへ寄って、帰国は10/6。

最近のニュース。
ネット掲載『バハミアン通信』の連載が終了しました。
http://bungei-pureful.jive-ltd.co.jp/sakuhin_bahamian.html
↑のページのBacknumberには最終回(第12回2009年9月4日)の記載が欠けています。
最終回は、
http://bungei-pureful.jive-ltd.co.jp/sakuhin_bahamian12.htmlです。

本サイトの更新を怠っているのは意図的なことですが、
そろそろ更新してもいいかな、と考えています。
しかし、約束は出来ません。

それでは、みなさん、ごきげんよう。
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# by suw_wakai | 2009-09-18 22:31

BAHAMAS DIVING

ただいま。
バハマの海は透明度がイマイチでしたが、砂地に映画で使われた船や飛行機がたくさん沈められていて、海の中にもディズニーワールドがあるような感じでした。これが珊瑚の海だったら、と思うと恐ろしいです。アメリカ人のやることは節操がないような?(笑)
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水温30度近いとはいえ、ウェットスーツを着ていない、インストラクターのチャン君。まさしく半魚人でした。
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# by suw_wakai | 2006-07-18 18:06

皮肉れた性格?

某サイトの書き込みに「私は性格が皮肉れてるし、顔もいがんでるので彼氏がいません」というのがあって、あれ?「皮肉れてる」んじゃなくて「ひねくれてる」、「いがむ」は「ゆがむ」じゃないの?と思ったのですが、その書き込みに対する反応も「自分が皮肉れてるとわかってるだけいいと思います」というふうに「皮肉れてる」が普通に使われていたのでした。

例えば「布団」は「ひく」のではなく「敷く」だとか、子供時代に間違って覚えてしまった言葉をそのまま使っているのかしら、と思ったのでしたが、これは、新しいネット用語なのかしら。

「拗(ひね)くれていて、憎たらしい」=「皮肉れている」?

「いがむ」は「啀(いが)む=獣が歯をむき出しにして噛み付こうとする、言い争う」の意ではなく、「歪(ゆが)む」の方言かなにかで、実際、文字変換すると「歪む」で出て来るので、既に標準語として認定されているのでしょうね。

ともあれ、こうやって日本語はどんどん変化していくのですね。
個人的に問題なのは、私も「性格が皮肉れてて顔もいがんでるので、彼氏がいません」てことです(笑)
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# by suw_wakai | 2006-06-26 16:46

本日の私

最近、顔を露出していないので、「どうも御無沙汰しています」という意味で、アップロードします。
白人の恋人が欲しい今日このごろです。
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北海道のお土産『白い恋人』を『酷い恋人』と歌っていたのは、もう12年も前のこと。今じゃ、酷い恋人すらいないです。
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ヒューピアさんの顔もアップロードしておきます。首の割に、顔が小さいですねぇ。(どこかのサイトから盗んで来た画像です。すみません、泥棒して・・・)
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↓↓↓ヒューピアさんの話題は、下のコメントの中にあります。
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# by suw_wakai | 2006-06-19 18:52

満腹→胃拡張→でぶ

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茄子、トマト、小松菜、大蒜、唐辛子、タコ、粉末バジルのスパゲティ。さすがにいっぺんには食べきれず、残りは「韓国VSトーゴ」を観戦しながら食べました。
ああ、にっぽん!青きサムライたち・・・!愛してやまない川口能活を思えば、涙が込み上げます。かわぐちぇ〜〜!
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只今、執筆中!どんどん書いて行きますとも!
(C・O公論のNさん、すみません、もう少しです、がんばってます!)
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# by suw_wakai | 2006-06-14 16:55

キングフィッシャー

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Fiji,Beachcomber Island
 ダイブショップのプールにやって来た鳥、キングフィッシャー。
 掌に載せても逃げていかず、弱っているのか、人慣れしているのか、フィジアンのように暢気なのか、ちょうどよい被写体になってくれました。 
 海の向こう側にトレジャー島が見えます。
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 キングフィッシャーはカワセミで、「幸運の象徴」とか「飛ぶ宝石」と呼ばれているそうな。
「漁師の王様」の名の通り、海に潜って魚を獲るらしいのに、プールに落ちて自力では上がれなかったので、弱っていたのかも。
 濡れた羽根が少しくすんではいるいけれど、美しさは変わらない、といったところでしょうか。
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 かわいい眼をしています。
 なんとなく、Fijiが恋しくなったので、アップロードしてみました。
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# by suw_wakai | 2006-06-07 09:02

味噌汁ダイビング その他

 先週土曜日の伊豆は、天気予報どおり、曇り時々雨。
 一本目、エントリーしようとして、一瞬、呼吸が止まりました。なーんと、見えないのです、全然。左横にいる人がぼんやり霞んで見える程度で、吃驚して、パニックに…。
「見えない海」は初めてで、こんな中を行くのか、行ったら死ぬね、と思ったら、絶望感に襲われ、どうにも気持ちを立て直せず、リタイヤしてしまったのでした。
 同行した伊豆に詳しいベテランダイバー@H氏が「上だけ濁っているので、下まで行けばクリアになります」と仰るものの、絶対、絶対、絶対、無理!灰色なら海の上からでも想像出来るけど、濃い味噌汁の中を行くような感じです。
 味噌汁は、時間が経つと上のほうが澄んで来て、下に味噌が沈殿するけれど、その真逆の世界なのでした。
 一緒にリタイヤしてくれた、カリスマ@じゅんやの長兄S兄さん(←長身・痩身・ハンサム・イケメン・体の半分以上が脚・天才的にお話が面白い、しかも優しい)が伊豆への車中で「和風ダイビングですから」と仰っていたのは、熱帯系の魚が少なくて、寿司屋や小料理屋の水槽にいるような「食べるための魚」が多く、「海全体が生け簀のようなもの」の意味だったのですが、まさか、海自体が味噌汁だとは思いもせず…。
 2本目はなるべく早く味噌汁から抜け出せる場所からエントリーをする、ということで、私もチャレンジ。
 寒かった…!水温17度で、しかも私のはドライスーツじゃないため、30分過ぎた頃は頭蓋骨にヒビが入りそうでした。
 味噌汁の下は、まるで夕方の東北を思わせました。でも、タコのおかあさんが卵を抱いているシーンや、純白の毛をまとったようなウミウシを見たり、カリスマ@じゅんやのコマネチを久しぶりに見たりして、楽しめたのでした。熱帯の海では当たり前にいる魚の鮮やかな黄色が、やたらきれいに見えたりして。
 しかし、エキジットでビーチへ向かう時には味噌汁を潜らなければならず、やっぱり、怖かった!!「見えない」ということは、相当な恐怖です。
 帰りは、伊豆長岡温泉へ。
 遊び方を熟知しているS兄さんやH氏のおかげで、伊豆自体を嫌いにならずに済みましたが、味噌汁ダイビングは、一回経験すれば、もういいかな(笑)お吸い物ダイビングなら、何度でも行きたい伊豆でした。

 4月下旬から書いていた『紅海に沈むコンテナ』、一昨日、脱稿しました。早速、他の小説の続きを書かなければ!

 そうそう、今週月曜の昼、カリスマ@じゅんやの紹介でmixiに登録しました。でも、日記を書くのは、このブログ一本になりそうです。
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# by suw_wakai | 2006-06-01 14:44

『蘇州夜曲』はタブー

 先日、とある小さなパーティーの後、ウチの近所に住んでいるという女の子に誘われて、カラオケに行きました。
 メンバーは、その女の子にぞっこんの中国人(若い男)と、カナダ人(若い妻帯者)、アメリカ人(37歳バツイチ)とバイリンガルだという日本人女性(35歳)、そして、私。
 中国人の子に「『蘇州夜曲』を歌おうかな」と言ったら笑っていたので歌ったのですが、ワンコーラスが終わるか終わらないかの時、中国人の子にカラオケを切られてしまったのでした。「操作のミスだ」と言っていたけれど、いきなり切られて吃驚したし、ちょっとした不快感を抱いてしまったのでした。
 後から「どうして切ったの?」と尋ねた時にも、彼は「間違えてボタンを押してしまった」と答えていたのでしたが…。
 それにしても気になるので、家に帰って調べてみたら、なんと、中国では『蘇州夜曲』はタブーなんですって。日中戦争時代の歌だから、というのが理由だそうです。
 戦前の歌が好きな私は『蘇州夜曲』も当然好きで、よく歌いますが、歴史的背景を認識した上で中国人の心情を考慮することはして来なかったのでした。名曲だし、ここは日本だし、と言い切ることが出来るかも知れないし、自国を核として世界を理解するのは、どこの国の人でも同じ。
 そうであるにしても、私は反省しました。
 無知であること、それ自体が、誰かを不愉快にさせるのだ、と。
 歌う前に教えてくれたらよかったのに、とも思います。嫌がらせの気持ちなど毛頭ないどころか、わかっていたら歌わなかったのだから。
 今はただ、自分の無知が恥ずかしい。
 そして、さりげなくカラオケを中止させた中国人の子の賢さに、ちょっと脱帽。いや、いろいろな意味で、さみしい話ではあります。
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# by suw_wakai | 2006-04-24 05:15

草間弥生の芸術を体現する

全身に、ほんのり赤い斑点模様が出来ました。
ピンクの水玉模様といったところでしょうか。
私の敬愛する草間弥生さんの芸術を肉体で表現しているような感じです。
狂気と無邪気の芸術、何か終末の呪いでもかけられたような、しかし、無秩序に広がるピンクのドットが可愛らしくも思えて来ます。
なんてことない、蕁麻疹です。
日曜の夜、牡蠣御飯で『広島産(加熱用)』を使ったのが悪かったようです。やっぱり、牡蠣は『宮城産(「生食用)』でなくちゃね。
近所の主治医は内科小児科の他に皮膚科もOKなので、薬を処方してもらいました。先週からの花粉症(くしゃみ連発、発熱付き)も、同じ抗アレルギー剤で治まりました。
薬は5日分。あと4日で消えるかと思うと寂しいような、いいえ、治ったほうがいいに決まっているのですが。こんな時、恋人がいないのが不幸中の幸い。他人が見たら気持ち悪いに決まっています。

たいへんな御無沙汰です。
秋田取材の後、フィジーへ行ったり、久世光彦さんが急逝なさったり(以前、書評で激賞して戴いたので、いつかお目にかかれたら、お礼を、と思っていたのでした。数少ない若合の理解者が、また一人この世からいなくなってしまいました)なんだかんだ精神的に面倒な状態が続いたのですが、このところ、とても元気です。
例えば、会って話をしたい、連絡をとろう、と考えていた人が、偶然、同じ場所に現れて、吃驚仰天。
私は、何か、誰か、見えない力に支えられている、と確信したりして。
そういう偶然が齎されると、生きる元気が湧いてくるというものです。中央公論のパーティーも気持ち良かったし。

仕事のほうは順調です。まだ発表の段階に至っていませんが、久々に書きたくて仕方ない気分が持続しています。

しかしながら、このブログ、日常のあれこれは、なかなか書きにくいものです。
9月、外国人留学生との同居が始まったら『ホストマザー日記』でも始めようかと思案中です。面白い外国人だといいのだけど。
とはいえ、どんな人が来ても、きっと私にとっては面白くなると思います。
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# by suw_wakai | 2006-04-13 03:31

雪雲の中を飛んで来た。

 秋田から、ただいまです。
 昨日は9:15にANAで羽田を発ったものの、秋田空港上空で40分以上も待機し、一旦は着陸を試みるも視程が付かない程の大雪で、再上昇。そうこうしているうちに空港の無線システムが故障して、なんと羽田に引き返したのでした。
 取材先との約束は13:00。こんなことなら4時間かかろうが新幹線にすればよかった、と後悔し、予約したホテルも、帰りの便もキャンセルしなければならないなんて、と暗澹たる気持ちでいたのですが、13:00発のANAで再び秋田へ向かったのでした。「秋田の天候が悪ければ再度引き返す」という条件付きで。
 この時点で、秋田新幹線は秋田ー盛岡間が不通になったことを知ったのでしたが、まさか、乗客が6時間も車内に閉じ込められたなんて知るよしもなく…。
 東京はピカピカの好天。秋田に近づくにつれ、白い雲だけの世界が延々と続きます。どれほどに雪雲の層が厚いかがうかがい知れるのですが、お先真っ暗ならぬお先真っ白な中、レーダーやら最新機器を駆使して飛ばす機長は偉いです。
 無事に着陸出来た時は、少し感動。これで「晴れ女」の称号は返上です。どこに返すのかわからないにしても。
 遅刻したのに温かく迎えてくださった取材先のお宅で、秋田新幹線が雪崩に突っ込んだことを知ったのでした。やっぱり、飛行機にして正解だったのでした。
 そして、本日、吹雪よりはやさしいけれど、しんしんと雪の降る中を離陸。昨日同様、白い雪の雲はものすごい厚さでした。巨大な掃除機で吸い取ってあげたいくらいです。秋田のタクシードライバーも「雪には、もう疲れた。太平洋側に半分引き取って欲しいくらいだ」と言っていました。あれだけ層が厚いのだから太陽が見える訳もなく、ひたすら白い空から白い雪が降り続く。雲の上に出てしまえば、太陽は普段通りに眩しく輝いているのに。ブーツの中の足先が凍える感覚を久しぶりに味わいました。
 でもまぁ、好いこともあるもので、何故かビジネスクラスのシートに座ることが出来てラッキー。さすが贔屓にしているANA。
 東京は暖かい。ダウンジャケットが要らないくらい暖かい中、羽田からキャリーを引いて新宿伊勢丹へ行った私。「ヴァレンタインデー*チョコレート フェア」で、若いおねぇさん方が押しくら饅頭をするが如き雑踏にもまれました。額から幾筋も流れ落ちる程の汗だくでした。よりによって、ヴァレンタイン直前の土曜夕方に行くなんて。それより、そんな本命用チョコ、誰にあげるつもりなんだか?
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# by suw_wakai | 2006-02-11 19:40

セブの海

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ヒルトゥガン島近くで餌付けされているツバメウオ。
パンを食べに夥しい数が集まって来ます。
バクバクとパンに食らいつく姿は可愛げがなく、むしろツバメウオをお煮付けにしたら美味しいだろうなぁ、と思えて来ますが、ダイバーは漁師ではないので、絶対に獲って食べてはいけません、はい。
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カビオラ島近くのサンゴ
こんな程度の画像しか撮れませんでした。

ダイビング100本超えたら、ちゃんとしたカメラを買おう。
使い捨てカメラじゃ、写りが悪過ぎて、却って高くなるもの。
その100本、来月のフィジーで達成しそう…。
いや、99本にとどめておいて、カリスマ@じゅんやの時に祝ってもらおうかな、盛大に(笑)
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# by suw_wakai | 2006-01-17 21:32

「便利」は、寂しい…。

ボストンにいる倅に、日本のあれこれ送ってやろう思ったのに、何も要らない、とのこと。
鍋パーティーをやるのに、土鍋やカセットコンロはもとより、昆布や白菜、ネギ、白滝、えのき茸、醤油もあるし、酒は安いし、(日本でさえ食べなかった)コシヒカリを食べてる、なんていう。
あらら、白滝まであるなんて!
マルちゃんのラーメンは日本より安いし、カルビーじゃないけどポテチもうまい、おまけに、今度、送って、と言われていた耳かきまで入手済みだって。

8年前のシアトルでカッテージチーズ並みに固い豆腐を食べたり、アメリカ産納豆や日本酒、稲荷寿司だの海苔巻きも見たけれど…。
ボストン在住日本人の多さがわかる、ということだけれど、便利って寂しいのね。何でも送ってあげたい母なる気持ちは敢えなく空振りなのでございました。
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# by suw_wakai | 2006-01-16 01:42

孝と「孝」のこと

このブログに、非公開で高校時代の友達が投稿してくれて、私の返事だけがあからさまになっています。
私が書いた内容から、友達が書いたおおよそは察しがつくでしょうが、私が「一番先に聞きたい」と書いた孝のことを少し書いておこうと思います。

孝は、『掌の小石』の舞台で生まれ育った私の幼なじみです。
家は7、80mも離れておらず、保育所、小学校、中学校、高校では(当時の仙台は男女共学校が一校しかなく、孝は共学校より若干レベルの高い県立男子校でした)音楽活動で一緒になり、おまけに大学まで同じ。にも拘らず、同じクラス、同じ学部になったことはないのでした。孝は、神出鬼没の如く、気づいたら、近くにいたり、いなかったり。

中学で剣道部に最初に入っていたのは私(女子の入部は30年ぶりで市内の中学にもいなかったから、最初の中体連は市内で不戦勝、県大会では数秒で負けました)、生徒会の書記に先に立候補したもの私、音楽サークルで先に歌っていたのも私。なのに、知らない間に孝も入部してたり、立候補してたり、ギターを弾いていたり。まさか、大学も一緒だとは思わなかった。英語が好きで高校の先生に紹介されたフィリピンの女の子と文通していたから、てっきり東京外語大に入るのだと思ってた。

孝は剣道部主将で、私は紅一点の選手をやるよりもマネージャーがやるべきお世話仕事のほうが楽しくて、孝の「ありがとなー」をたくさん聞けて、ほのぼの嬉しい気分になってました。地と血が近い同志の気分と言っていいかも知れない。

私の高校時代は『無花果日誌』に近い環境ですが、実際の私といえば、美術室で一人で絵を描いているか、鬱に漂っているか、詩を書いているか、歌をうたっているか(その頃はニューミュージックという括りは出来たものの、政治的思想が抜けた感性だけのフォークソングといっていいようなもの)、自分の都合がいい時だけの孤独に浸ってました。
大学に入ってからの私は、シンガーソングライターになるつもりで様々なコンテストに出たり、ラジオに出たり、ライブハウスで歌ったりしたのですが、いつだったかの大学祭でライブをやっていた孝のギターテクニックの凄さに圧倒されてしまったのでした。(この大学祭で会ったのが最後です。25、6年前になるのかな)
孝は剣道でもそうでした。理論と技術を完全に把握した上で体現する。しかも、独学で。すごいったらありゃしない、開いた口が塞がらない、としか言いようがない、そういうレベルで。

孝は私が同級生の中で、唯一、尊敬出来る男子でした。頭脳明晰、礼儀正しく、色白で、ハンサム。神経質なくらい繊細で、理知的で、クール。にも拘らず、あったかくて、やさしい。特に高校時代に孝の家を訪ねた時や(ふたりとも、別の土地に引っ越してましたが)その後の、孝によるお母さん(超美人)への評価が可愛らしくて、優しく、しかも客観性があって、しみじみ憧れたものでした。ま、完璧過ぎて、ダメ男に引き込まれる質の私の好みではなかったです。
中学の生徒会での同じ書記も、私のほうがいっぱい仕事してた気がして、孝が何をしてたのか覚えていない。男子は朝礼の時の国旗掲揚だったっけ?私はマイクを持って「ただいまから、朝の生徒集会をおこないます」ってやつとか、ガリ版の原稿書きとか板書とか、文化祭のDJとか、運動会の進行アナウンスとか。懐かしいな…。私が知らないところで働いていたんだろうな…たぶん。

その後、大学を卒業して10年以上も経った1994年だったか、その辺りの8月13日前後になると、夢に決まって「孝」が出て来ました。
「よぉ、元気かー?」と孝が、にはーっと笑いながら登場するのです。白い肌の、唇の斜め上にあるホクロも見えてます。
「だいじょうぶだ、だいじょうぶ」と肩を叩いたり、ふたりともぼろぼろの姿でデュエットしてたり、溜め池やら川やら、水でもがいた挙げ句、孝が私を先に陸にあげてくれたり。
お盆の前後、何年か続けて「孝」が夢に出て来たことで、てっきり私は、孝は死んだのだ、と思いました。
実家を知っているのだから、調べればわかるのですが、故郷と疎遠でいたかった当時の私は調べもせず、次のお盆にも「孝」の夢を見ていたのでした。

お盆になると夢に出て来た「孝」の正体は、明治初めの8/13に24歳でコレラで死んだ、母方の先祖の村主栄五郎さんに違いないのでした(村主は「すぐり」ではなく、そのまま「むらぬし」と読みます)。
死んで魂だけになった栄五郎さんが孝の生身を借りたのだとしたら、それはそれは大正解でした。
孝なら、疑いの欠片も抱かず、芯からの尊敬と、さらりとした一定の距離を保った親しみがあったからです。
栄五郎さんは、私の幼い時分から自分の存在を知らせていたのでしょうが、受信器としての私が気づかなかったので、孝の肉体と感性を借りたのかも知れません。

いつのまにか、お盆に「孝」の夢を見ることはなくなりました。母方の実家に栄五郎さんの存在を知らせたのがきっかけです。栄五郎さんの霊を特に気にかけて供養してほしい、と頼んだのです。
墓石に書いてある享年の月日8/13が旧暦だったら現在とは違うのだけど、魂だけになった栄五郎さんの意思はつまびらかではありません。

古い友達から、孝が今も音楽をやっている、と知らされて、私は「孝が生きててよかった…」と胸を撫で下ろすばかりです。
昨年9月、友達が孝に会った時に私のことを話して、孝が「すっごく懐かしがって」くれたそうで、それだけで、満足です。

長生きしているうちの奇跡的偶然に因る、いつの日かの再会を楽しみにしています。孝のメールアドレスも書き添えてもらったけど、こちらから書くのは、やめときます。恥ずかしいから。
様々な光景、エピソードが思い出される、それだけでいいのです。いますぐ会ってみたいけど、血圧が上がり過ぎて即死しちゃいそうだもの。
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# by suw_wakai | 2006-01-08 11:48

顔をやられたので、すっぽんを

おくればせながら、新年おめでとうございます。

セブは海の透明度もリゾート機能もイマイチでした。
おそらく二度と行かないでしょう。
海中で、目には見えないプランクトンか虫、もしくはクラゲ?に顔をやられてしまい、帰国早々病院へ行く羽目に…。虫さされのような、かぶれのような赤い斑が頬から首にかけて出来ていたのですが、今朝は熱もひけて徐々に治りつつある模様。姿なきものには気をつけなければ…。

1/4夜、ダイビング後の体力回復と美肌のため、巣鴨の「すっぽん料理@三浦屋」さんへ。
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雑炊の米一粒も残さず食べて来ました。実に美味しかった。

さて、そろそろ年賀状を書かないと…。
みなさまの一年が素晴らしくありますように。
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# by suw_wakai | 2006-01-06 11:02

ブログを始めたきっかけは…。

ボストン在住の倅が、向こうで購入したデジカメで撮った美しい街の画像を載せた上で、どんな暮らしぶりかをブログで報告してくれています。倅を真似て、私も始めてみました。

しかしながら、私の発言は社会的責任が生じるようで、酔いまかせに稚拙な社会批判などをすると、すぐさま面倒なことになってしまいます。ブログならではの無責任な放言は、読み手にとって暴力になったりするので、こころします。なーんて書くと、それだけで口を噤みたくなるものです。

因みに、倅は12/1に行われたバークリー音楽大学の入学試験といい、その直前のストリングスのボス=「神」と呼ばれているMatt Glaser主任教授との面会およびパフォーマンスもかなりうまく行った様子(本人のすさまじい努力と行動力の賜物です。好きな道だから出来るのでしょう)。
アメリカの大学は門戸が広いものの、奨学金の額で能力が判断されるようなもの。奨学金の結果は1月下旬に出るそうな。正式な入学許可は3月。本人は5月から入学する予定にしており、取り敢えずの就学ビザが切れる来年11月初めまで帰国しないかも、とのこと。
それにしても、アメリカの大学は懐が深くて、臨機応変。才能のある子に対して形式や事務手続きを盾にした門前払いをしない。日本もそうだといいのにね。
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# by suw_wakai | 2005-12-29 02:02

「あなた、女優になりなさい」

昨日、文壇バー「風花」から電話があった。
ママ@紀久子さんが仰るには、長年にわたり演劇や映画に携わっていた村井志摩子さん(70歳を超えても声が澄んでいて、お洒落で、格好いいおばさま)が私と話したいというから、とのこと。
電話を代わった志摩子さん、開口一番、「あなた、海女さんになりなさい」。
「あなたはね、海に潜って獲物を掴む海女さんのお芝居をするのよ。それも東北の、あなたのふるさとの言葉でやるの。いい?あなたは、せっかく海の中の世界を知っているのだから、それを陸の上で演じるのよ!」と仰るので、あれ?お芝居へのお誘いなのかな、と戸惑っていると、「あなた、女優になりなさい」と続く。
女優?私が?えぇっ?とますます戸惑い、訳が分からないまま、なぜか素直に「はい」と答えてしまう。
「あなたはね、周りに気ばっかり使っているから、そうやって疲れちゃうのよ!私は女優よ!って胸を張って生きるくらいじゃなきゃ!いい?女優になったつもりで小説を書くのよ!」
あ…。
そういうことか…。
この2、3年、小説を発表しないことで、いろいろな方から励ましを受けている。
例えば、業界新聞のA氏。
「若合さんさぁ、そろそろ、小説、書けよ。あなたが新人賞をとった時、あー、こんな凄い気違いが出て来てくれたんだー、
いい世の中になったもんだ、って安心したんだぜ。ちゃんと気違いに戻ってさ、とにかく、書けよな!」
それから、文芸誌ではないけれど、折りに触れて穏やかで優しい言葉を掛けてくれる某誌の編集者@K氏は、エログロだとか情痴だとか疾しさを含んだ言葉で括られてしまいがちな私の小説を「主人公の純粋さが切ない純愛小説」と紹介してくれて、私が神道を学んだことも民俗学に絡めて認識してくれたり、おまけに「若合さんは生粋の作家さんですから、そのうち作家モードに入りますよ。それまでお休みをとっていて下さい。」なんてメールをくれたり、電話でも胸の痼りがすぅーっと消えて行きそうな、やわらかで(しかも、声と語り口が好いので、つい、ほぁ〜んっとなってしまう。Kさんの夢を見たその日に電話があったので思い込みを激しくしてしまいそう。うわ、赤面;)慈しみを感じるような話をしてくれる。
こんなにも、みなさんに励まされているのに、どうして書かないか…。
いろいろ理由はあるけれど、それは結局、言い訳になってしまうからここには書かないけれど、でも、書きますよ、「来月末まで100枚!絶対だからね!」と強引に締切を設定して「今、書かなかったら、ほんと、まずい、ほんと、終わりだからね」と脅迫してくれる某社@N氏と約束しちゃったし…。
「あなた、女優になりなさい!」という志摩子さんの言葉は、古井由吉先生に「君は作家としてのポーズの取り方を最初に間違えたのかも知れないよ、もっと威張ってなきゃ。少なくとも君は箸にも棒にもかからない作家よりはましなほうなんだからね」と仰って戴いたのと繋がるような気がする。
さて、女優といっても、どんな個性の、どんな才能の、どんな人になればいいというのか。
作家なんて職業、ほんとうはよく分からない。
それにつけても、志摩子さん、格好いい。気魄に押されて泣きました、嬉しくて。
「いい?電話掛けて来るのよ」と電話番号を伝えられたけど、掛けられない…。よその人に甘えるのは、とても難しい…。
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# by suw_wakai | 2005-12-28 23:54

氷の海から、こんにちは。

みなさま、って誰に向かって言うべきなのか怪しいけれど、
とりあえず、佳いお年を。

長続きしないかも知れないです。
この形式は気楽でいいけれど。発言に自信が持てない昨今ですし。
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# by suw_wakai | 2005-12-28 01:11