先日、とある小さなパーティーの後、ウチの近所に住んでいるという女の子に誘われて、カラオケに行きました。
メンバーは、その女の子にぞっこんの中国人(若い男)と、カナダ人(若い妻帯者)、アメリカ人(37歳バツイチ)とバイリンガルだという日本人女性(35歳)、そして、私。 中国人の子に「『蘇州夜曲』を歌おうかな」と言ったら笑っていたので歌ったのですが、ワンコーラスが終わるか終わらないかの時、中国人の子にカラオケを切られてしまったのでした。「操作のミスだ」と言っていたけれど、いきなり切られて吃驚したし、ちょっとした不快感を抱いてしまったのでした。 後から「どうして切ったの?」と尋ねた時にも、彼は「間違えてボタンを押してしまった」と答えていたのでしたが…。 それにしても気になるので、家に帰って調べてみたら、なんと、中国では『蘇州夜曲』はタブーなんですって。日中戦争時代の歌だから、というのが理由だそうです。 戦前の歌が好きな私は『蘇州夜曲』も当然好きで、よく歌いますが、歴史的背景を認識した上で中国人の心情を考慮することはして来なかったのでした。名曲だし、ここは日本だし、と言い切ることが出来るかも知れないし、自国を核として世界を理解するのは、どこの国の人でも同じ。 そうであるにしても、私は反省しました。 無知であること、それ自体が、誰かを不愉快にさせるのだ、と。 歌う前に教えてくれたらよかったのに、とも思います。嫌がらせの気持ちなど毛頭ないどころか、わかっていたら歌わなかったのだから。 今はただ、自分の無知が恥ずかしい。 そして、さりげなくカラオケを中止させた中国人の子の賢さに、ちょっと脱帽。いや、いろいろな意味で、さみしい話ではあります。
by suw_wakai
| 2006-04-24 05:15
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